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コラム

ロイヤル・コペンハーゲン

  • 2019.04.08
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ロイヤル・コペンハーゲン

 

 

ロイヤル・コペンハーゲンといえばデンマークの代表的な陶器ブランドですね。

正式名称は「ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房」です。

 

絵付けはすべて手書きで、製品の裏には「王冠のマーク」と「3本の波線」がペインターのサインとともに描かれています。

王冠はデンマーク王室御用達として、王室との深い結びつきを表しており、3本の波線はデンマークを囲む主要な海峡である「大スンド海峡」「大ベルト海峡」「小ベルト海峡」の3つの海峡が表されているそうです。

 

日本の古伊万里染付の影響を強く受け、コバルトブルーの絵柄が特徴です。

イヤープレートやブルーフルーテッドなどの代表作も美しいブルーですね。

 

イヤープレートは1908年に初年度版を発売以来、100年以上毎年作られていて、世界中にコレクターがいる作品です。

 

ロイヤル・コペンハーゲンは1775年に北欧デンマークで当時の国王クリスチャン7世とジュリアン・マリー王妃によって、王室での使用と親交のある各国の王室への贈り物を制作することを目的に設立されました。

 

16世紀にはじまる「大航海時代」以降、東洋との貿易が盛んになり、日本や中国の磁器がヨーロッパに持ち込まれるようになりました。

東洋からもたらされた磁器はヨーロッパ社会では憧れの芸術品でした。

当時のヨーロッパでは日本や中国の磁器のように純白で薄く、硬く艶やかな硬質磁器を作る技術を持っていなかったからです。

東洋からヨーロッパに持ち込まれた磁器は、「白い黄金」と呼ばれ、その美しさに魅せられた王侯貴族たちは、競って集め始めます。

当時、富と権力の象徴であった磁器を作るために、様々な製造方法を模索していましたが、なかなか開発することができなかったそうです。

 

1710年マイセンがヨーロッパ初の硬質磁器を発明したことにより、陶磁器ブームはヨーロッパ全土に広がります。

高度な科学技術や芸術技術を要する製磁は国家の威信や利益にかかわる重要な課題となりました。

 

デンマークでも18世紀前期から磁器開発が続けられていましたが、成功には至りませんでした。

しかし、1773年に科学者のフランツ・ヘンリック・ミュラーが国内原料で初めて硬質磁器を完成させました。

デンマーク王室は財政支援を行ない、1775年に「デンマーク磁器製作所」が設立されました。

これがロイヤル・コペンハーゲンの始まりです。

 

1779年には王立の窯「王立コペンハーゲン磁器製作所」となり、以来100年余り王室専用の窯として制作にあたることになります。

 

そんな中で生まれたのが、ロイヤル・コペンハーゲンの代表作「フローラダニカ」です。

1790年、国王クリスチャン7世が、ロシアのエカテリーナ2世への贈り物として作らせたのが始まりと言われています。

この「フローラダニカ」は、デンマークに成育する植物をそのまま器に再現しようという着想のもと「フローラダニカ(デンマークの花の図鑑)」に記載された2600種もの花々が描かれることになっていました。

しかし、1796年にエカテリーナ2世が没すると、1802点まで及んだ「フローラダニカ」の制作はうち切られ、これらの製品はデンマークの国宝としてローゼンボー宮殿に保存されることになってしまいました。

これらの製品のうち、現在約700種類が商品化されているそうです。

 

王室の贈答品に使われ、他国に販売店が出来るなど名声を急速に高めたロイヤル・コペンハーゲンですが、実際の経営状態はあまり良くなかったようです。

1801年にはイギリスの砲撃による破壊を受け、多くの工員が犠牲になります。

さらに1813年にはデンマークの貨幣制度が崩壊し、翌年にはノルウェーとの連合が解消されて燃料である木材の入手も困難となりました。

 

1868年、ロイヤル・コペンハーゲンは王立から民間の手に移行しました。

 

1889年にはロイヤル・コペンハーゲン初のフィギュリンがパリ万博でグランプリを獲得し、ロイヤル・コペンハーゲンの名を不動のものにしました。

 

現在も伝統を守りながら、新しい表現を加え進化し続けています。

世界中から愛されるブランドです。

 

ロイヤル・コペンハーゲンをお手放しの際は、是非当店にご相談ください。

 

 

ロイヤル・コペンハーゲン シリーズ一例

 

フローラダニカ

1790年、当時デンマークと密接な関係にあった、ロシアのエカテリーナ2世への贈り物として製作が始められたそうです。

その後も同じ植物図鑑を手本とし、1点ずつ手で描かれています。

 

ブルーフルーテッド プレイン

ロイヤル・コペンハーゲンといえば、ブルーフルーテッドの模様を思い描く人も多いと思います。

1775年以来作り続けられているロングセラーで、「フルーテッド」とは縦ジマのこと。

縁の処理の違いにより、ブルーフルーテッドには3種類のバリエーションがあります。

何の飾りも付いていないのがこのシリーズです。

 

ブルーフルーテッド フルレース

3種類のバリエーションのひとつ、ピアス加工(透かし彫り)が施されているのがこのシリーズで「フルレース」と呼ばれています。

 

ブルーフルーテッド ハーフレース

こちらも3種類のバリエーションのひとつ、エンボス加工(浮き彫り)が施されているのがこのシリーズで「ハーフレース」と呼ばれています。

 

ブルーフルーテッド ジャパニーズ

ブルーフルーテッドの中から、日本の食文化に合わせて開発されたシリーズです。

古代中国の菊がモチーフになっています。

 

ブルーフルーテッド メガ

歴史ある唐草模様を尊重しながら、21世紀に相応しい新モチーフとして生まれました。

メガとは巨大なという意味に由来します。

柄を拡大しただけでなく、裏に入っている王冠マークとペインターのサインも通常より拡大されているユニークなシリーズです。

 

ブルーフラワー ブレイン

1780年より製作され続けているシリーズです。

3パターンの中で最もシンプルなデザインです。

チューリップや水仙、けし、カーネーションなどの花々がモチーフとなっています。

 

ブルーフラワー カーブ

3パターンのなかのひとつ。

ロココ調のペイントが美しく、地模様にカーブのラインが入っているものを「ブルーフラワー カーブ」といいます。

 

ブルーフラワー アンギュラー

こちらも3パターンの中のひとつ。

カップの形に特徴があります。

 

プリンセスブルー

コペンハーゲンブルーと呼ばれる独特の色調が魅力的なシリーズです。

縁取りの模様がポイントで、日本人にとっては和食器のように親近感があり根強い人気があります。

 

イヤープレート

1908年に初めて発表されたイヤープレート。

以来毎年、ロイヤル・コペンハーゲン独特のブルーで風景や建物、クリスマスの様子など数々の美しいシーンが描かれてきました。

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