イタリアを代表するハイブランドといえばブルガリ。

「世界５大ジュエラー」にも数えられ、世界中のセレブ達に愛され続けています。

 

創業者はソティリオ・ブルガリです。彼は１８５７年にギリシャのエピルス地方で誕生しました。

エピルスは古代ローマ時代から銀細工が盛んでした。ソティリオの家も昔から銀細工師の家系でしたので、物心がついた時から銀細工を目にしていたソティリオが才能を発揮するまでには、そう時間はかかりませんでした。

戦争が勃発したことをきっかけに、ソティリオの一家はイタリアに移住をします。

移住後もソティリオは銀細工制作を続けました。そのうち彼が制作した銀細工の人気が口コミで広まり、１８８４年にローマにてブルガリを創業しました。

 

ソティリオは、生まれ故郷のエピルスに古くから伝わる伝統技術と、東ローマ帝国の建築様式であるビザンティン様式や古代ギリシャの様式を見事に融合させた芸術的なデザインで、他にはない独自の銀細工を中心としたジュエリーを発表していきました。ブルガリの名は瞬く間に広まっていきました。

そのうちに、イタリアのソレント・スイスのサンモリッツに販路を展開しブルガリの名声は不動のものとなっていくのです。

 

２０世紀に入ると、息子２人（コンスタンティノ、ジョルジョ）も経営に加わり、本店を現在のコンドッティ通りに移します。１９３２年にソティリオが亡くなった後も、父から受け継いだ才能・ノウハウを引き継ぎ躍進を続けていきます。

時代はアール・デコやアール・ヌーボが世界の宝飾デザインの流行でした。しかしブルガリは流行から一線を置き、創業時にソティリオが提唱したビザンティン様式や古代ギリシャの様式を再度デザインに取り入れたのです。

宝石本来の魅力を活かしたデザインの数々はやがて注目を集め、いつしか「色石といえばブルガリ」と言われるまでになりました。

１９５０年代から６０年代入り経営権はコンスタンティノとジョルジオ兄弟から、ジョルジオの息子であるジャンニ・ブルガリへと受け継がれます。この時代のブルガリは「ドルチェ・ヴィータ（甘い生活）」と呼ばれるなど、ローマのブルガリ本店には有名な作家、俳優、アーティストといった世界中のセレブ達が足を運び世界的な名声を博します。

 

１９７０年代に入りブルガリは世界へと羽ばたくと同時に、時計製造にも参入をはたします。

この時、最初に手掛けた腕時計コレクションは「ブルガリ・ブルガリ」です。現在でもブルガリを代表するこのシリーズは、新しいアイコンとなり次々と人気の時計を生み出していくことになりブルガリの腕時計は確固たる地位を確立するのです。　

　　　　　　　　　　　　

 

１９９２年には初となる香水「オ・パフメ」を発表します。この香水はなんと、緑茶成分から作られました。

香りの悦びと爽快の表現が大ヒットとなります。この成功をきっかけにブルガリのパフューム部門「ブルガリ・パフューム」が設立されます。

 

ジュエリーから始まったブルガリは時計、香水、アパレル、ホテルなど次々と事業を拡大し

２０１１年、ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り多種多様なアイテムを提供する総合ブランドとなっていくのです。

 

 

セルペンティ　（１９４０年）

ブルガリのシンボルともいわれるセルペンティ。大胆にも蛇（ヘビ）をモチーフにした、このデザインは姿勢と生命力、官能の象徴でもあります。強さと美しさを表したデザインです。金属を筒状のバンドにして腕に絡みつくような蛇（ヘビ）のボディ技術は、トゥボガスが用いられており、こちらはビー・ゼロワンにも使われています。

 

 

モネーテ　（１９６０年）

ブルガリの中でも有名なアイコンの一つがモネーテです。

二コラ・ブルガリの趣味の一つがコインのコレクションだったことから誕生をしました。古代ギリシャ、ローマの建築物や神話からインスピレーションを受け、何世紀もの歴史をたどり自らのモダンなスタイルと組み合わせることによって、古代のコインをジュエリーとして息を吹き込んだ作品です。

 

 

ブルガリ・ブルガリ　（１９７５年）

ブルガリ・ブルガリのインスピレーションになったものは古代ローマのコインだそうです。

当時は、顧客に向けてのクリスマスプレゼントウォッチとして100個限定で贈られたものでした。

手に入れることの出来なかった人たちからのリクエストで１９７７年にローマ字をベゼルに刻印した時計を発表しました。

このようにして誕生したブルガリ・ブルガリのラインはジュエリー・時計・バッグなど多種のアイテムに登場していくことになり、現在ではブルガリを代表するラインへと成長しました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

 

ビー・ゼロワン　（１９９９年）

有名なローマの円形競技場「コロッセオ」からインスピレーションを得たのがこのビー・ゼロワン。２０１０年には彫刻家のアニッシュ・カプーアがデザインした鏡をモチーフにした記念リングが登場しました。２０１４年にはブルガリ生誕１３０周年を記念してビー・ゼロワンローマ」が発表されました。こちらはホワイトゴールドやピンクゴールド、セラミック素材を使用したモデルやパヴェダイヤモンドをあしらったゴージャスなモデルになっています。

過去、現在、未来を調和するブルガリコレクションの先駆け的な精神の象徴でもあるラインです。

 

 

インタルシオ　（２０１１年）

インタルシオとはイタリア語で「象嵌装飾」を意味します。象嵌の「象」はかたどる。「嵌」は、はめるという意味があります。この透かし彫りの技術を取り入れたインタルシオは、ベースはピンクゴールドやホワイトゴールドになり、手の込んだ彫りの内側から覗くマザーオブパールのオフホワイトやブラックオニキスの見せ方が芸術的にも感じさせます。

 

 

ジュエリーは勿論、バッグや小物、時計などのブルガリブランドを高価買取しております。お気軽に当店へお問い合わせ下さい。