コラム
セイコー
- 2019.02.23
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セイコーの歴史
日本が誇る世界的時計メーカーのセイコー。
今回はそんなセイコーの歴史についてお話をしたいと思います。
時計の生産といえばスイスを思い浮かべる方も多いと思いますが、セイコーの始まりは1881年。
130年以上の歴史があり、歴史の長さも本場スイスの名門に引けを取りません。
まさに、日本を代表する時計メーカーですね。
明治時代初期、日本は時刻制度を不定時法から定時法に変更。
このことによって、国産の時計産業は大きな転換期を迎えることとなりました。
そんな中、1881年(明治14年)に服部金太郎が「服部時計店」を創業します。
当初は、時計の修理や時計の輸入販売を目的とした小さな商店でした。
「服部時計店」創業から11年後、1892年(明治25年)には現在の東京都墨田区に時計工場の「精工舎」を設立、自社ブランドの時計製造を開始します。
「精工舎」では当時では珍しく、機械の組み立てから文字盤や針などの細かな部品の製造まで、自社内ですべてを一貫して製造する方式を採っていました。
高品質な製品と、開発スピードの速さが評判となり、「精工舎」は瞬く間に日本一の時計生産工場となります。
「精工舎」という名前には、創業者である服部金太郎の「精巧な時計を作る」という強い信念が込められているそうです。
セイコーという企業名に変わり、100年以上たった今でも、その精神は受け継がれているのですね。
精工舎が創業されて3年後の1895年(明治28年)に懐中時計、7年後の1899年(明治32年)に目覚まし置時計を発売。
それまで輸入時計一色だった日本で国産時計の地位を確立していきます。
そして1913年(大正2年)国産初となる腕時計、「ローレル」を発売しました。
販売が開始された翌年から、第一次世界大戦が始まったという社会背景もあり、兵士などを中心に腕時計が大きく普及していくことになりました。
1923年(大正12年)、セイコーは創業以来、最大の危機に陥ります。
9月に起こった関東大震災により、工場や営業所などが全焼してしまい、生産・販売を中止せざるを得ませんでした。
しかしその後の懸命な復興努力により、わずか1年という速さで営業を開始、精工舎は翌年3月からは生産を再開と見事に復活を果たします。
1924年(大正13年)新たなスタートの年に、「精巧な時計を作る」という精工舎創業時の原点に立ち返るという思いを込めて、新しいブランド「セイコー」が誕生しました。
その後も、1939年(昭和14年)の第二次世界大戦や、1941年(昭和16年)の太平洋戦争により、精工舎は本格的に兵器類の製造を余儀なくされ、終戦まで時計の製造と開発が停滞してしまうという危機も迎えました。
ですが、戦後の日本政府が「民需品の生産力の回復」を最優先とし、「輸出立国」を基本とした行政施策が追い風となり、終戦5年ほどで再び経営を軌道に乗せることに成功します。
セイコーは宣伝を強化するなど、需要の喚起とブランドの認知向上に力を入れ、技術面でも独自技術の確立を目指していきます。
1956年(昭和31年)に紳士用の機械式腕時計「マーベル」を開発、セイコーが初めて独自に設計した商品でした。
国内コンクールでは敵なしで上位を独占、国際コンクールでも優秀な成績を収め、世界で大きな注目を集めます。
その後も「マーベル」をベースとして作られた「クラウン」、さらに当時の世界最高の精度基準よりも厳しい規格により作られた最高傑作「初代グランドセイコー」を次々に発表。
セイコーは世界最高峰の精度を誇る時計メーカーとしての地位を確立し、それまでスイス製商品が独占していた腕時計の市場に大きな変化を与えました。
セイコーという名前が世界的に広く認知されるようになったのは、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックがきっかけでした。
オリンピックの大舞台で活躍したセイコーのイメージは飛躍的に向上したのです。
セイコーの歴史、そして時計の歴史を語る上で欠かすことができないのが、「クオーツショック」と呼ばれる出来事です。
クオーツとは水晶に電圧をかけることで時間の精度を高める技術です。
このクオーツ方式を腕時計に搭載させるために、各国の企業による小型化の研究が進められていましたが、いち早く開発に成功し、販売を開始したのがセイコーだったのです。
1969年(昭和44年)セイコーは、世界初のクオーツ時計となった「アストロン」を発表します。
それまでスイスの定めたクロノメーター規格のものよりもはるかに高い精度を誇っていました。
その後、精度の改良が加えられると同時にコストダウン化も進みます。
セイコーはクオーツの特許を開放したため、クオーツ式腕時計は爆発的に普及し、スイスを中心とした機械式時計産業は一時、衰退に追い込まれました。
これが、時計史上における革命的な出来事でクオーツショックと呼ばれています。
セイコーが開発したクオーツ腕時計によって一変した腕時計市場でしたが、その後も激しい開発競争など、変化は続いていきます。
クオーツの大量生産により腕時計の価値の低下をもたらしましたが、セイコーは原点に立ち返り、機械式腕時計がもつ価値を再確認することと、価値が低下しないクオーツ技術に磨きをかけることを促進していきます。
1990年代に入ると、電波時計やソーラー発電など腕時計にも新しい価値や機能が求められるようになります。
そんな中、セイコーが最も力を入れていたのが「グランドセイコー」などの高級時計です。
高精度、高機能にこだわった商品を発表し続け、確固たる地位で世界をリードし続けています。
現在もセイコーは「正確・壊れない・見やすい・使いやすい・そして美しい」という腕時計への理想を追求し続けています。
時計の本場、腕時計大国スイスの製の腕時計にも負けない素晴らしい技術力、実用性やデザイン性の高さが、世界で愛される「ジャパニーズウォッチ」セイコーの魅力ですね。
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