コラム
バカラ
- 2019.02.14
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バカラクリスタルの歴史
クリスタルの高級品「王者たちのクリスタル」とも称賛されているのが長い歴史を持つバカラ
日本でもCMや雑誌などで紹介されていて、目にすることが多いと思います。高級クリスタルグラスとしての人気も高い事から贈り物としても大変人気があります。
バカラのご説明の前に、「クリスタル」とはガラスの一種だという事はご存知でしょうか?
クリスタルガラスの定義は酸化鉛を主成分として含むガラス、および酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウムなどを主要成分として含むガラスのことです。さらに
・透明度が高い ・屈折率が高い ・光沢のある美しい輝き ・澄んだ音色が特徴です。
ちなみに通常の安価なガラスは、ソーダガラスと言われています。
バカラは1764年にフランスのロレーヌ地方にあるバカラ村に誕生しました。
当時のフランスは長く続く戦争の影響で国全体が経済的にも落ち込んでいる状態でした。そんな中、ロレーヌ地方の当主であるモンモランシー・ラバルが当時他国に遅れをとっているガラス産業に目を付けました。
「ガラス工場の設立」を当時のフランス国王、ルイ15世の許可を得てバカラ村にガラス工場が設立されたのがバカラの歴史のスタートです。
意外なことに、初めは「クリスタル」の製造ではなく生活に身近なガラス瓶や窓を製作していました。
バカラが「クリスタル」を手掛けるようになるのは、なんと設立から約60年後の1816年でした。
実は1806年にバカラは一度倒産をし、バカラ村で工房だけを保持していました。
その後、サンルイとの一時的な合併で(1816年~1829年の10年間)重要なクリスタルガラスの製造方法の技術を得ることに成功しました。サンルイは世界的にも知名度の高いクリスタル工房です。
他にない高い技術力を手にいれたバカラは1860年に商標登録後、バカラ独自の歴史を歩んでいくことになるのです。
1878年、パリ万博で3度目となるグランプリを受賞します。数々のグランプリ受賞作品を作り上げて行ったバカラはフランス王室御用達となり、バカラブランドは世界へと羽ばたいていくことになりました。
バカラのシンボルマーク
オールドバカラのシンボルマーク
1960年商標登録をした当時のシンボルマークはシルクスクリーンで刷られたエナメル塗料で描かれていました。この頃はアシッドエッチングなどの技法は生まれていませんでした。
このエナメル塗料で描かれたオールドバカラは市場に出回ることは無いに等しいと言われています。
1862年~1936年は紙のシールで作られたシンボルマークが貼り付けられていて、1875年以降は型で作られたプレートなどの商品は「baccarat de‘pose‘」という商標登録済みの文字が入れられていました。
1862年~1936年の間でもMADE IN FRANCEを強調したシールが貼られたものもあります。
1936年以降はオールドバカラの定番となるアシッドエッチングに変わりまし
た。1970年代以降になると、周りを囲っている円が途切れるデザインと変わります。当時アシッドエッチングは人体に悪影響がある事が分かり、サンドブラストと思われる技法でのシンボルマークに変わっていきます。
1990年頃になると技術も進化しブラスト加工からレーザー加工へと変化をし、現行に至ります。
アルクール (1825年)
アルクール侯爵の注文から、この名前が付けられました。バカラのシンボルマークロゴのデザインの元となるシリーズです。アルクールはバカラの旗艦モデルといわれています。長い歴史を持ち、様々な形状、サイズのタンブラーやワイングラスが作られています。
セビーヌ (1899年)
こちらは女性に人気のあるシリーズです。一見シンプルに感じますが、美しく描かれたエッチングが施されており気品の漂うデザインが魅力的です。
ローハン (1931年)
薄いクリスタルにアシッドエッチングでグラス全体に蔓草模様を描いた製品です。
バカラのシリーズの中でも歴史があります。
パーフェクション 1933年
パーフェクションとは“完璧”という意味の言葉です。名前のとおり完璧なフォルム。シンプルな中に長い歴史を感じさせるところには驚かされます。
タリランド (1937年)
元はワイングラス型のシリーズでしたが、需要の変化とともにタンブラー型のシリーズにモデルチェンジが行われました。手に持つと丁度よい重さを感じさせ、大胆なフラフットカットが特徴です。口元は薄く上品な口当たりのデザインとなっています。
パルメ (1939年)
大統領用のハンティングロッジで使用する為に作られたシリーズです。
楽園に住む想像上の鳥を図案化しました。オリエンタルな謎めいたムードと底部のカットが美しい光の屈折が楽しめます。
ドンペリニヨン (1964年)
「バカラ創立200周年展示会」で発表されたシリーズとされています。
シャンパンを注ぐとボウル部分の底から一直線に美しい泡が立つようデザインされているグラスです。
ハーモニー (1975年)
縦に伸びた一直線のストライプが全体をきりっと引き締めるデザインが男性に人気を集めています。
マッセナ (1980年)
名の由来は、ナポレオン一世に「勝利の女神の申し子」と称された陸軍元帥の名からとられました。グラス下部から深いカットが施されていて、まるで炎が揺らめいているようなインパクトの強いデザインは世界的なベストセラーです。特にアメリカのセレブリティに愛用者が多い事で知られています。
ベガ (1995年)
名の由来は北の夜空に輝く「織姫星」からつけられました。特徴はステム部分がそろばんの珠が重なったようなデザインです。光があたると一等星のようにキラキラと輝きが揺らめきます。
イヤータンブラー <年号グラス > (2010年)
年号入りのグラスが2010年に日本限定で始まり、毎年発売されています。バカラが日本でもっとバカラを広めたいという思いから登場したグラスだと言われています。
バカラの歴史を知ったうえで品物を手にすると、また違った形でも楽しむことができますね。
当店ではバカラクリスタルの高価買取をおこなっております。
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