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コラム

ヘレンド

  • 2019.05.11
  • カテゴリ:

ヘレンド 歴史

 

 

ヘレンドといえば、オーストリアの女帝エリザベートやイギリスのヴィクトリア女王、ロスチャイルド家など多くの偉人たちに愛されてきたハンガリーの高級磁器ブランドです。

今回はそんなヘレンドの歴史についてお話ししたいと思います。

 

ヘレンドは1826年、ナポレオン戦争が終わり世の中に平和が戻ってきた頃に、ハンガリーの首都ブダペストにあるヘレンド村で開窯されました。

「ヘレンド」というブランド名は、ヘレンドが誕生した村の名前だったのですね。

 

1830年代、当時の経営者モーリッツ・フィッシャーは他の大規模な工場と同じような陶器を作って競争するよりも、古くから大変貴重とされていた磁器の絵付けを取り入れ、マイセンなどと肩を並べるようなワンランク上の磁器生産者になる事を決意します。

 

これがきっかけとなり、1839年ヘレンドは陶器中心の生産から、磁器中心の生産へと移行を始めました。

 

ヘレンドの名を世界中に広めたのは、1851年にロンドンで行われた、第1回万国博覧会です。

ヘレンドは新作を出展し、その作品のレベルの高さで人々の注目を集め、一躍有名となりました。

美しい陶磁器をこよなく愛する英国のヴィクトリア女王が、その場でディナーセットを注文したそうです。

そのウワサを聞きつけたヨーロッパの王侯貴族たちの中でも、ヘレンドの人気が高まっていきました。

当時、ハンガリーを統治していたヨーロッパで最も由緒ある、「ハプスブルグ家」のフランツ・ヨーゼフ皇帝もヘレンドを愛し、モーリッツ・フィッシャーに貴族の称号を与えたほどでした。

 

モーリッツ・フィッシャーは磁器製作所のオーナーとして、この上ない成功を手にしましたが、磁器への探求心が留まることはありませんでした。

売り上げによって得た利益だけではなく、新たに借り入れまでして磁器の研究に没頭し、傑作を次々と生み出しました。

 

1864年にはウィーン窯が閉鎖されるなど、各地の磁器窯が大きく衰退していった時期でしたが、ヘレンドはそれらの伝統や高い技術を受け継ぎつつ、新しい感覚を盛り込んだ作品を作ったことで多くの人々の支持を得ることができました。

 

ですが、ヘレンドの栄華は長くは続きませんでした。

1872年にハプスブルグ家から王室御用達の資格を与えられたことで、さらに信用を高めたモーリッツ・フィッシャーは新たに多額の借り入れを行ない、ウィーン万博への参加のための費用につぎ込みます。

万博では高い評価を得ますが、同年の株式市場の大暴落による経済恐慌により破産、モーリッツ・フィッシャーは第一線から退きます。

 

その後、モーリッツ・フィッシャーの孫であるイェネー・フィッシャーがヘレンドを引き継ぎます。

イェネー・フィッシャーはパリの名門の美術学校で磁器を学び、イギリスやドイツなどで腕を磨き、ヘレンド窯を買い戻して磁器の生産を再開させました。

1900年に開催されたパリ万博や、1926年のフィラデルフィア万博で金メダルを受賞しています。

 

第二次世界大戦後には国営化されるなど、歴史の荒波にもまれ続けたヘレンドですが、高級磁器を追求するモーリッツ・フィッシャー以来の精神はしっかりと受け継がれ、その伝統は一貫して守り続けられています。

 

ヘレンドのお手放しをお考えの方は、是非ご相談ください。

高価買取させていただきます。

 

 

 

ヘレンド・シリーズ一例

 

ウィーンの薔薇

当時はハプスブルグ家だけで使われていたと言われるシリーズ。

もともとはウィーン窯で作られていた物だそうです。

 

ヴィクトリア

中国磁器の牡丹などを描いたシリーズ。

 

19世紀ヨーロッパで流行したシノワズリを写したもので、形や色を変えながら様々なバリエーションが作られています。

 

インドの華

ナポレオン3世の妃ウィージェニのお気に入りであったと言われているシリーズ。

日本の影響を受けた、柿右衛門の写しと言われています。

 

 

アポニー

インドの華をベースに作られ、ハンガリーのアポニー伯爵に納められたことからこの名前が付いたそうです。

ヘレンドの中では、比較的シンプルなシリーズ。

 

 

フォーシーズン

その名のとおり、四季の草花が写実的に全体に描かれていて、縁取りの金彩が華やかさを増しています。

 

デイジー

2006年に発表されたシリーズ。

「フォーシーズン」シリーズと同じように、草花が可憐に全体的に描かれています。

 

プティットローズ

ピンクのバラをちりばめた、愛らしく女性に人気のあるシリーズです。

 

プティットローズ・ブルー

「プティットローズ」シリーズのブルーバージョン。

愛らしいピンクとは趣が違って、凛とした清々しさを感じるシリーズです。

 

ロスチャイルドバード

19世紀中ごろ、ロスチャイルド家に納めたことから始まり、今でも世界的に人気の高いシリーズ。

12種類のモチーフがあります。

 

パセリ

ヘレンドが得意とするグリーンが鮮やかなパセリシリーズは、単色の濃淡だけで表現されています。

 

パセリ・ピンク

「パセリ・グリーン」のピンクバージョン。

さらに可憐な印象に仕上がっています。

 

フンボルト

ヘレンドが技術援助を受けたドイツの科学者フンボルトの88歳のお祝いに制作した作品。

様々な楽器をもつ天使が描かれています。

ピンク、ターコイズ、ブルー、イエロー、グリーンのカラーバリエーションがあります。

 

ブルーダイヤモンド

1900年のサンクトペテルブルクの万国博に出品されたデザインを、1986年にアレンジしたシリーズ。

 

ウィンザーの小枝

英国のヴィクトリア女王が、ウィンザー城用に注文したもののレプリカ。

東洋的な雰囲気が漂うシリーズです。

 

MYA(忘れな草)

シンプルでいながら美しい響きをもつモチーフです。

白磁の陶磁器に小さな小花や緑の葉を散らすなど、ヘレンドの特徴的な描写で描かれています。

 

トプカプ

15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主の住まいだったトプカプ宮殿。

その宮殿の所蔵品をヒントにしてデザインされたシリーズ。

 

ファンタジー

贈り物用に制作されたファンタジーシリーズ。

熟練の職人による、技術の集大成といえるシリーズです。

 

モーニンググローリー

アサガオをモチーフとしたシリーズ。

スイスのニヨン窯からヘレンドが引き継いだパターンの、代表的なものの一つです。

 

森の精

野イチゴが実る森の妖精の世界を、マスターペインターが写実の技術で描いたシリーズです。

 

トゥッピーニの角笛

ヘレンドの高い絵付け技法である「細密画」の代表作。

ペルシャ皇帝への献上品として選ばれ、命名の由来であるローマの名家「トゥッピーニ家」に愛用された由緒あるシリーズです。

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